<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 黑潭龍－疾貪吏也>
<Format: 古詩>
<Year: 2000>
<BookName: 校注唐詩解釈辞典>
<Translator: 松浦友久>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 黑潭（こくたん）の竜（りゅう）　貪吏（たんり）を疾（にく）むなり>
<BookPage: 465-469>
<UsedPage: 5>
<Feature: 1, 2, 4>
<End Header>
<Poem>
黑潭水深黑如墨，
傳有神龍人不識。
潭上架屋官立祠，
龍不能神人神之。
豐兇水旱與疾疫，
鄉里皆言龍所爲。
家家養豚漉清酒，
朝祈暮賽依巫口。
神之來兮風飄飄，
紙錢動兮錦傘搖。
神之去兮風亦靜，
香火滅兮杯盤冷。
肉堆潭岸石，
酒潑廟前草。
不知龍神享幾多，
林鼠山狐長醉飽。
狐何幸，
豚何辜，
年年殺豚將喂狐。
狐假龍神食豚盡，
九重泉底龍知無。
<End Poem>
<Translation>
黒ずんだ澤の水は深く、その色はまるで墨のよう。そこには不思議な竜がいると伝えられているが、誰も姿をよく見た人はいない。
しかし潭のほとりに建物を作り、お上は祠を建てた。竜はもともと神ではありえないのに、人間が勝手にこれを神にしてしまった。
豊作や凶作、水害や干害、流行病がおこると、村人それぞれがみな、この竜のしわざであるという。 
ためにどこの家でも豚を飼い清酒を選して、巫のいいなりに従って、朝はお祈りをし夕ベにはお礼まいりをする。
竜神さまがおいでになる時は、風がヒューヒューと吹き、紙銭は動いて、錦のかさはユラュラと揺れる。
竜神さまがおたちになる時は、風も静かにやんで、香の火もきえ、杯や大皿に盛った供えものもつめたくなってしまう。
豚の肉は潭の岸辺の石にうず高くつまれ、酒は廟の前の草にまきそそがれる。
いったいこの竜神さまは、供えものをどれほど召しあがるのであろうか。ただ、林に住むねずみや山ぎつねが、いつでも、酔って腹一杯になるばかり。
きつねは何と幸せなことであろう。それにひきかえ、ぶたは、いったいどんな罪があるというのか。毎年毎年ぶたを殺し、それでもってきつねを養おうとしている。きつねは竜神さまのご威光をかさにきて、ぶたを食い尽くそうとしている。深い潭に住まわれる竜神さまは、それをご存知ないのでありましょうか。
<End Translation>
<Formatted Translation>
黒ずんだ澤の水は深く、その色はまるで墨のよう。
そこには不思議な竜がいると伝えられているが、誰も姿をよく見た人はいない。
しかし潭のほとりに建物を作り、お上は祠を建てた。
竜はもともと神ではありえないのに、人間が勝手にこれを神にしてしまった。
豊作や凶作、水害や干害、流行病がおこると、
村人それぞれがみな、この竜のしわざであるという。 
ためにどこの家でも豚を飼い清酒を選して、巫のいいなりに従って、
朝はお祈りをし夕ベにはお礼まいりをする。
竜神さまがおいでになる時は、風がヒューヒューと吹き、
紙銭は動いて、錦のかさはユラュラと揺れる。
竜神さまがおたちになる時は、風も静かにやんで、
香の火もきえ、杯や大皿に盛った供えものもつめたくなってしまう。
豚の肉は潭の岸辺の石にうず高くつまれ、
酒は廟の前の草にまきそそがれる。
いったいこの竜神さまは、供えものをどれほど召しあがるのであろうか。
ただ、林に住むねずみや山ぎつねが、いつでも、酔って腹一杯になるばかり。
きつねは何と幸せなことであろう。
それにひきかえ、ぶたは、いったいどんな罪があるというのか。
毎年毎年ぶたを殺し、それでもってきつねを養おうとしている。
きつねは竜神さまのご威光をかさにきて、ぶたを食い尽くそうとしている。
深い潭に住まわれる竜神さまは、それをご存知ないのでありましょうか。
<End Formatted Translation>